大会第2日 - 7月10日(日)
【モーニングレポート】
津屋崎のバナナハウスで開催されているめんたいカップは、第2日の朝になりました。エエ感じだった昨日の海面とは裏腹に、いまレースオフィスから見渡す様子は、どうもヤナ感じです。今日は海面に風がありません。
http://bananahouse.net/GoMentai
会場は、7:00からの朝食がいま出されたところです。いま見てきたところ、ご飯とみそ汁、卵焼き、夏野菜と今年はキウイが出ていました。パンのコーナーにはトースターも出ていました。このクラブの年次レースですから、クラブメンバーが力を合わせて、食事もすばらしいものが出ていると、手前味噌ながらそう思います。オジサンセイラーがこうしてセイリングシーズンを楽しむのを見ながら、若い選手が育って世界に出ていって、その選手がオジサンになったら、またこうしてセイリングシーズンを楽しむようになると、素晴らしいと思います。むかし見たことがある、東海岸のセイリングクラブは、どこもそんなエエ感じだったように思います。
さて、昨夜のレセプションは久しぶりにプールのイケニエが出ました。「シーブリーズの刑」や「デスソースの刑」をしていたのは、もちろん徳丸選手(福岡F)でした。「シーブリーズの刑」が何かについては、徳丸さんに合ったときに尋ねてください。プール横のレセプション会場でのパーティーが終わったあとも、おそくまでバナナハウスのバーカウンターで二次会が続いていました。内藤悦子選手(山口F)はエエ感じの赤のサマードレスで、カウンターのオジサンたちの人気者になっていました。
ところで、ヤナ感じの海面ですが、現在は北から少しブローが入ってきました。予報では東に回って安定するはずですが、今日はどの選手がエエ感じで走るでしょうか。本日は9:30からコースレース3本が予定されています。会場では、キャンプしている選手がテントから出てきて、朝食をとりはじめました。
【イブニングレポート】
津屋崎のバナナハウスで開催されていためんたいカップは、お陰様で無事に終了しました。この二日間、選手の熱気と笑い声でにぎやかだった会場からは人影が消えて、またいつもの波の音だけが聞こえる静かなバナナハウスに戻りました。今回は、この十年で最も風と天気に恵まれためんたいカップでした。成績表は大会ページに掲載しています。写真アルバムは数日中にアップロードできると思います。
http://bananahouse.net/GoMentai
今日の第2日は、コースレース3本を行いました。きょうの風の予報は、東からの陸風が3 m/sとヤナ感じで、選手が出艇する9:00ごろは東からの陸風が1-2 m/sでした。きょうも晴天に恵まれた福津市の気温は、午前中からぐんぐん上昇して最高気温30度を超え、北西の沖から4-6 m/sのシーブリーズが入ってきて、選手は安定したシーブリーズの中でセイリングを楽しめたと思います。
第2レースは、定刻どおりの9時25分にクラス旗を掲揚してスタートシーケンスに入りましたが、風がなくて誰もスタートラインにいなかったので、9時29分50秒にAP旗を展開しました。その後30分ほど風待ちをしていると、気温の上昇とともに陸に入道雲ができ始め、沖から2-3 m/sのシーブリーズが入ってきたので、10時10分に下-上10分の短めのコースでレースをスタートしました。第1マークをトップ回航したのは昨日のロングディスタンスレースの覇者の小菅選手(広島F)で、その後ダブルソーセージのコースでリードを伸ばしつづけ、フィニッシュでは2位の前田選手(広島)に1分20秒の差をつける、ダントツのエエ感じの走りでした。
シーブリーズはだんだん強くなって、第3レースがスタートする11時10分には、4 m/sになりました。風が安定したので、コースの長さを倍の下-上18分のダブルソーセージにしたこのレースの第1マークのトップは、またしてもエエ感じの小菅選手で、その後もそつのない走りで始終トップのままフィニッシュしました。アレが左に向いたのか、左に大きく突っ込んだ高木選手(福岡F)が2位で追撃しましたが、このレースも40秒差のダントツでした。
最終レースがスタートする12時40分には、陸の入道雲はだいぶ大きくなって、シーブリーズの風速は5-6 m/sまで上がりました。サーフィングを楽しめる海面になったので、このレースはサイドマークを打って三角とソーセージのコースをセットしました。ハイクアウトする海面で第1マークをトップ回航したのは内藤幸一郎選手(山口F)、すぐ後には前田選手が続きました。前田選手はサイドマークまでに内藤選手をとらえ、サイドマーク回航後は徐々にリードを広げます。
下マーク付近のトップ2艇のデッドヒートを見ていた本部船の上の会話:
(島本) 2番のフネはたいぶ揺らしようねえ。
(小早川) そう、ですよねえ。
(塩谷) 波であんなにボディーパンピングしたらダメですよねえ。あれはムカシの走り方ですよねえ。
(島本) 何かこう、ムキになって揺らしよっちゃないと。はがゆいとかいなねえ。
(小早川) そう、ですよねえ。
(塩谷) あんなムキになって揺らしたら、あとで筋肉痛が出ますよねえ。痛くなるのは火曜日ぐらいですかねえ。
このあとソーセージが続いたこのレースは、前田選手がそのままリードを伸ばしてトッ
プでフィニッシュでした。
レースが終わって着艇すると、カレーと牛丼の昼食が準備されていました。今日は特に暑かったようで、大きな麦茶のサーバが初めて空になりました。入道雲はさらに大きくなって、遠くに雷鳴が聞こえました。今年のめんたいカップは、小菅選手が優勝、2位は前田選手、3位は三吉選手(下関F)でした。トップシニアは同じく三吉選手、トップレディースは6位の内藤悦子選手(山口F)、そして今回のドン・ビリダヨンのボトルは永岡明美選手(芦屋F)が獲得しました。
表彰式のあとは記念撮影を行いました。優勝した小菅選手は、16日からのレーザーラジアルワールド(フランス)でもエエ感じの走りをと、徳丸選手(福岡F)からパンツにシーブリーズを注入されて、プールに落とされました。今回は最高の風と天気に恵まれ、さらに重要な懸案事項にも一定の解決がみられるなど、すばらしいレガッタでした。選手の皆さん、運営の津屋崎フリートの皆さん、おつかれさまでした、ありがとうございました。また来年の7月の第2週末に、バナナハウスでお会いしましょう。
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