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レポートと成績表
大会第1日 - 7月9日(土)

【モーニングレポート】

本日と明日は、福岡県福津市津屋崎のバナナハウスでめんたいカップが開催されています。レガッタの様子は、大会ページからご覧頂けます。ウェブカム2台で会場の様子を生中継しています。
 http://bananahouse.net/GoMentai

めんたいカップも今年は第18回を数え、これまでにプールの餌食になったレーザーは数知れません。昨夜は日没から、水平線に沈む夕日を眺めながら、ビールをのんで前夜祭を行いました。梅雨はすっかり明けたらしく日暮れには蝉の声が聞こえ、前夜祭が終わった深夜には、満天の星がきれいでした。

今朝から選手が入ってきて、バナナハウスはにぎやかです。今年は、元祖ケダモノの徳丸選手(福岡F)をはじめ、アメリカから帰ってきた前田選手(広島F)、今朝は早朝から志賀島まで40 kmのサイクリングに出かけた、初参加の野沢選手(諏訪湖F)などなど、楽しそうな顔ぶれが揃いました。今回のエントリーは24艇でした。

現在の天気は晴れ、風は南南西から8-9 m/s、うねりはなく絶好のコンディションです。夏の色になった海面には白波が見えています。ウワサによれば、このまま天候と風が続けば、今日のロングディスタンスのレースは、バナナハウス前からスタートし、3 km 南の「くじら」までヒイヒイ上って、そこからリーチングでバナナハウスの西6 kmの相の島のめがね岩を回航して、リーチングでバナナハウスに戻る、夏の大三角形のコースだという話です。

ウワサを信じちゃいけないよと言いますから、選手には、このことは内緒にしておいてください。今日はロングディスタンスレース1本のあとは、18:00からレセプションが予定されています。クルージングのあとは、生ビールで乾杯です。いや、ロングディスタンスレースでしたね。

【イブニングレポート】

津屋崎のバナナハウスで開催されているめんたいカップは、第1日のレースが無事に終了しました。現在、プール横の芝生でレセプションの最中です。会場の様子は、大会ページとウェブカムでご覧いただけます。
 http://bananahouse.net

本日のロングディスタンスレースは、本当に久しぶりの島回りコースになりました。レースは、南からの8-9 m/sの風の中を定刻の13:30にオールフェアでスタートしました。最初の福間漁港沖(スタート)から「くじら」回航の3 kmの上りレグでは、岸から左海面に入るブローをつかんだ艇が先行しました。長い長い28分の上りレグのあと13:58に「くじら」をトップ回航したのは内藤選手(山口F)でした。

「くじら」回航のあと、レース艇団はそこからリーチングで、6 km西に浮かぶ相島の東端の「めがね岩」に向かいます。「くじら」回航のあとに、前田選手(広島F)が沈するところを私が目撃したことは、ひみつにしておいてください。その後、風は西に回り始め、風速は3 m/sまで落ちました。沖からの風に、ときどき岸からブローが入ってくるコンディションで、上り気味のコースをとって、そのブローをうまくつかんだ小菅選手 (広島F)がトップに出ました。レグの後半では、風は西に回りはじめ、「めがね岩」へ のコースは、再び長い上りレグに変わりました。

小菅選手が「めがね岩」を回航したのはすでに3時を回った15:06でした。1時間をこえるレグの間に、風は西に回って、選手はそこからランニングでバナナハウス前のフィニッシュラインに向かいました。小菅選手はそのままリードを広げて16:07にフィニッシュ、2位の河野選手に7分差のフィニッシュでした。フィニッシュラインを横切る選手は、さすがにヘトヘトの様子でしたが、今日のロングディスタンスレースは、エントリーした24艇全艇が十二分に津屋崎の風と波を楽しんだようでした。

内緒の話をすると、今その小菅選手がクラブハウス隅のレースオフィスの横にきて、「たまにはエエ感じに書いてください」と言いにこられました。そう言いに来られるまでもなく、今日の小菅選手は、ひさびさの島回りロングディスタンスレースで、ほんとうに「エエ感じの」会心の走りだったと思います。上位の成績は次の通りです。第1日の成績表は大会ページに掲載しています。
 1. 151767 小菅正幸(広島/一般) 1点
 2. 151765 河野義樹(別府/一般) 2点
 3. 175453 前田博志(広島/一般) 3点
 4. 136129 高木紀寿(福岡/オジン) 4点
 5. 88188 内藤悦子(山口/レディース) 5点

明日は、9:30からコースレース3本が予定されています。明日も天気と風に恵まれますように。

大会第2日 - 7月10日(日)

【モーニングレポート】

津屋崎のバナナハウスで開催されているめんたいカップは、第2日の朝になりました。エエ感じだった昨日の海面とは裏腹に、いまレースオフィスから見渡す様子は、どうもヤナ感じです。今日は海面に風がありません。
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会場は、7:00からの朝食がいま出されたところです。いま見てきたところ、ご飯とみそ汁、卵焼き、夏野菜と今年はキウイが出ていました。パンのコーナーにはトースターも出ていました。このクラブの年次レースですから、クラブメンバーが力を合わせて、食事もすばらしいものが出ていると、手前味噌ながらそう思います。オジサンセイラーがこうしてセイリングシーズンを楽しむのを見ながら、若い選手が育って世界に出ていって、その選手がオジサンになったら、またこうしてセイリングシーズンを楽しむようになると、素晴らしいと思います。むかし見たことがある、東海岸のセイリングクラブは、どこもそんなエエ感じだったように思います。

さて、昨夜のレセプションは久しぶりにプールのイケニエが出ました。「シーブリーズの刑」や「デスソースの刑」をしていたのは、もちろん徳丸選手(福岡F)でした。「シーブリーズの刑」が何かについては、徳丸さんに合ったときに尋ねてください。プール横のレセプション会場でのパーティーが終わったあとも、おそくまでバナナハウスのバーカウンターで二次会が続いていました。内藤悦子選手(山口F)はエエ感じの赤のサマードレスで、カウンターのオジサンたちの人気者になっていました。

ところで、ヤナ感じの海面ですが、現在は北から少しブローが入ってきました。予報では東に回って安定するはずですが、今日はどの選手がエエ感じで走るでしょうか。本日は9:30からコースレース3本が予定されています。会場では、キャンプしている選手がテントから出てきて、朝食をとりはじめました。

【イブニングレポート】

津屋崎のバナナハウスで開催されていためんたいカップは、お陰様で無事に終了しました。この二日間、選手の熱気と笑い声でにぎやかだった会場からは人影が消えて、またいつもの波の音だけが聞こえる静かなバナナハウスに戻りました。今回は、この十年で最も風と天気に恵まれためんたいカップでした。成績表は大会ページに掲載しています。写真アルバムは数日中にアップロードできると思います。
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今日の第2日は、コースレース3本を行いました。きょうの風の予報は、東からの陸風が3 m/sとヤナ感じで、選手が出艇する9:00ごろは東からの陸風が1-2 m/sでした。きょうも晴天に恵まれた福津市の気温は、午前中からぐんぐん上昇して最高気温30度を超え、北西の沖から4-6 m/sのシーブリーズが入ってきて、選手は安定したシーブリーズの中でセイリングを楽しめたと思います。

第2レースは、定刻どおりの9時25分にクラス旗を掲揚してスタートシーケンスに入りましたが、風がなくて誰もスタートラインにいなかったので、9時29分50秒にAP旗を展開しました。その後30分ほど風待ちをしていると、気温の上昇とともに陸に入道雲ができ始め、沖から2-3 m/sのシーブリーズが入ってきたので、10時10分に下-上10分の短めのコースでレースをスタートしました。第1マークをトップ回航したのは昨日のロングディスタンスレースの覇者の小菅選手(広島F)で、その後ダブルソーセージのコースでリードを伸ばしつづけ、フィニッシュでは2位の前田選手(広島)に1分20秒の差をつける、ダントツのエエ感じの走りでした。

シーブリーズはだんだん強くなって、第3レースがスタートする11時10分には、4 m/sになりました。風が安定したので、コースの長さを倍の下-上18分のダブルソーセージにしたこのレースの第1マークのトップは、またしてもエエ感じの小菅選手で、その後もそつのない走りで始終トップのままフィニッシュしました。アレが左に向いたのか、左に大きく突っ込んだ高木選手(福岡F)が2位で追撃しましたが、このレースも40秒差のダントツでした。

最終レースがスタートする12時40分には、陸の入道雲はだいぶ大きくなって、シーブリーズの風速は5-6 m/sまで上がりました。サーフィングを楽しめる海面になったので、このレースはサイドマークを打って三角とソーセージのコースをセットしました。ハイクアウトする海面で第1マークをトップ回航したのは内藤幸一郎選手(山口F)、すぐ後には前田選手が続きました。前田選手はサイドマークまでに内藤選手をとらえ、サイドマーク回航後は徐々にリードを広げます。

下マーク付近のトップ2艇のデッドヒートを見ていた本部船の上の会話:
 (島本) 2番のフネはたいぶ揺らしようねえ。
 (小早川) そう、ですよねえ。
 (塩谷) 波であんなにボディーパンピングしたらダメですよねえ。あれはムカシの走り方ですよねえ。
 (島本) 何かこう、ムキになって揺らしよっちゃないと。はがゆいとかいなねえ。
 (小早川) そう、ですよねえ。
 (塩谷) あんなムキになって揺らしたら、あとで筋肉痛が出ますよねえ。痛くなるのは火曜日ぐらいですかねえ。
このあとソーセージが続いたこのレースは、前田選手がそのままリードを伸ばしてトッ プでフィニッシュでした。

レースが終わって着艇すると、カレーと牛丼の昼食が準備されていました。今日は特に暑かったようで、大きな麦茶のサーバが初めて空になりました。入道雲はさらに大きくなって、遠くに雷鳴が聞こえました。今年のめんたいカップは、小菅選手が優勝、2位は前田選手、3位は三吉選手(下関F)でした。トップシニアは同じく三吉選手、トップレディースは6位の内藤悦子選手(山口F)、そして今回のドン・ビリダヨンのボトルは永岡明美選手(芦屋F)が獲得しました。

表彰式のあとは記念撮影を行いました。優勝した小菅選手は、16日からのレーザーラジアルワールド(フランス)でもエエ感じの走りをと、徳丸選手(福岡F)からパンツにシーブリーズを注入されて、プールに落とされました。今回は最高の風と天気に恵まれ、さらに重要な懸案事項にも一定の解決がみられるなど、すばらしいレガッタでした。選手の皆さん、運営の津屋崎フリートの皆さん、おつかれさまでした、ありがとうございました。また来年の7月の第2週末に、バナナハウスでお会いしましょう。

成績表
成績表ファイル [PDF] [XLS]

2011 めんたいカップ
2011年7月9日・10日 福岡県福津市 バナナハウス
順位 セイル番号 氏名 フリート JLCA カテゴリー リグ R1 R2 R3 R4 得点
1 151767 小菅 正幸 広島 4930 一般 ラジアル 1 1 1 3 3
2 175453 前田 博志 広島 4730 一般 ラジアル 3 2 3 1 6
3 161134 三吉 亮 下関 3321 シニア ラジアル 6 7 6 2 14
4 136129 高木 紀寿 福岡 3269 シニア ラジアル 4 12 2 9 15
5 176881 黒田 武士 福岡 3853 一般 ラジアル 11 3 7 5 15
6 88188 内藤 悦子 山口 3447 レディース ラジアル 5 4 12 8 17
7 133160 徳丸 元彦 福岡 1963 シニア ラジアル 9 5 20 6 20
8 158566 内藤 幸一郎 山口 1541 シニア ラジアル 7 13 11 4 22
9 161283 花牟礼 誠 熊本 3990 シニア ラジアル 10 15 4 11 25
10 148500 野沢 博 諏訪湖 1268 シニア ラジアル 13 6 19 7 26
11 162147 平井 基博 広島 4276 シニア ラジアル 8 21 8 10 26
12 151765 河野 義樹 別府 5196 一般 ラジアル 2 11 15 17 28
13 72743 平田 和繁 福岡 5193 シニア ラジアル 15 10 5 16 30
14 166992 花田 康行 北九州 4678 一般 ラジアル 14 8 10 15 32
15 168696 児林 秀樹 山口 5820 一般 ラジアル 16 9 23 13 38
16 173740 納冨 希志夫 福岡 2598 シニア ラジアル 12 18 14 12 38
17 173733 畠 正和 山口 5818 一般 ラジアル 18 17 9 14 40
18 16034 橋本 浩太郎 山口 5816 一般 ラジアル 23 14 13 18 45
19 145712 川上 幹郎 境港 2750 シニア ラジアル 17 22 16 19 52
20 95247 永岡 隆文 芦屋 4233 シニア ラジアル 19 16 18 23 53
21 150591 山田 淳 (雲仙市) 4626 一般 ラジアル 22 19 17 21 57
22 198080 伊嶋 正之 山口 5029 シニア ラジアル 20 23 22 20 62
23 148523 吉田 悦朗 別府 5827 一般 ラジアル 21 20 21 22 62
24 168189 永岡 明美 芦屋 4381 レディース 4.7 24 24 24 24 72

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